社会性で差をつける!P点アップの意外なポイント
まずはP点をおさらい
経審におけるP点ってなに?
経営事項審査(以下、経審)における「P点」は、正式には「総合評定値」と呼ばれるものです。企業が、公共工事に入札参加する際の資格基準となる点数で、国や自治体が発注する多くの工事で「P点○○点以上」といった条件が設定されています。
企業の実力を示すP点
P点は、単なる審査スコアではなく、企業の信頼性・実績・社会性を総合的に示す指標です。P点が高い企業ほど、より入札機会を得やすく、同ランク内の競争でも優位に立てる可能性があります。
W評点が評定アップの近道
P点アップの鍵は社会性!
P点は、建設業者の「経営状況(Y評点)」と「経営規模等(X、Z、W評点)」から算出されます。
このうち W評点は「社会性」を示す指標 であり、企業の社会的責任や地域貢献度などが評価されます。
社会性が効く理由は?
工事規模や技能面の向上(X・Z評点の強化)には、資格取得、設備投資、現場の拡張などが必要で、効果が出るまでに数年かかることもあります。
一方、W評点(社会性)は、自社単独で取り組める要素が多く、短期間で改善が可能です。
例えば、
・社会保険への加入
・防災協定の締結
・若手、女性社員の採用と育成計画の策定
・就業履歴の整備
など、日々の現場運営の改善がそのまま加点につながるため、即効性が高いのです。
CCUS活用が加点のポイント
令和5年1月の経審改正で新設された「建設工事の担い手の育成及び確保に関する取組の状況」(W1-10)では、技能者の就業履歴を蓄積できる環境の整備が加点対象となりました。具体的には、以下の全てを実施している場合に加点されます。
・CCUS(建設キャリアアップシステム)を活用して現場や契約情報を登録する
・技能者が直接入力しなくても就業履歴を蓄積できる体制を整備する
・必要な誓約書を提出する
(出典:経営事項審査の主な改正事項(国土交通省))
就業履歴を自動記録できる措置
自動蓄積できる体制とは?
「直接入力しなくても就業履歴を蓄積できる体制」とは、「就業履歴データ登録標準API連携認定システムを利用して入退場情報を記録する」ことを指します。この認定システムも複数ありますが、電話をかけるだけで記録できるキャリアリンクは特に導入しやすくおすすめです!
キャリアリンクなら、誰でも・どこでも簡単に
『キャリアリンク』は、カードリーダー不要でCCUSに就業履歴を自動送信できます。電話発信だけで入退場情報を記録でき、人工数のリアルタイム可視化も可能です。さらに、ガラケーからの登録にも対応しているのはキャリアリンクだけです。どんな規模の現場でも低コストで手間なく運用できるため、P点アップの大きな後押しになります。
まとめ
W評点は、時間やコストをかけずにP点を底上げできる“近道”です。
CCUSを活用した就業履歴の整備に取り組むことで、経審の評価だけでなく、現場管理の効率化・透明化にもつながります。
自社に合った方法で取り組みを始めることが大切です。
『キャリアリンク』を活用して、まずは現場の入退場記録から整えてみませんか?