スマホ✕現場で“すぐ効く”建設DX
日本の建設業界では、慢性的な人手不足を補うため外国人技能実習生や特定技能制度を活用する動きが拡大。
特に2020年以降、特定技能制度の導入により建設分野での外国人採用はますます加速しています。
今では多くの現場で多国籍の作業員が活躍しており、国籍や文化の壁を越えたチームで作業を進めるのが当たり前の光景になっています。
スマホ✕現場の建設DX
建設業界は深刻な人手不足
現在、建設業界は深刻な人手不足に直面しています。国土交通省の調査によると、就業者の20代の割合は全体の約1割に対し、60代の就業者は約3割になっているなど高齢化も大きな課題です。これらの課題に対して、普段誰もが利用しているスマートフォンを活用したDXは、年齢を問わずハードルの低い媒体であり、限られた人材を効率的に活用する手段として有効と考えられます。
年齢階層別の建設技能者数(出典:建設業就労者の現状(国土交通省))
スマホ・タブレットの活用事例
1. iPhone/iPadのLiDARで「ダンプ積載量・除排雪量」をサッと測る!NorthCan(ノースキャン)
iPhone/iPadのLiDARを使い、ダンプ積載量や除排雪量をその場で計測します。
- 従来では作業員4~5名が計測テープを使用し、堆積量・運搬量を計測していましたが、LiDAR計測により1名で計測が可能になります!
- 凍結による転落事故などの危険がありましたが、安全性を確保!
- 堆積量の計測、ダンプ積載量の計測時間が1/10に短縮!
2. 建設現場での作業手順を動画マニュアル化し、AR(拡張現実)で表示できる!Dive(ダイブ)
スマホやタブレット、ARグラスから利用でき、現場作業員や新人教育での活用が見込めます。
- 動画マニュアル作成:スマホやタブレットで撮影した動画を即座に手順書化。作業工程ごとにチャプター分けが可能!
- AR手順書表示:作業箇所にスマホやARグラスをかざすと、関連する手順や注意点を重ねて表示!
- 多言語対応:外国人労働者向けに、自動翻訳で多言語化されたマニュアルを配布可能!
3. 離れた場所から現場の「あれ、これ」をわかりやすく伝えられる!SynQ Remote(シンクリモート)
管理者、担当者、協力会社、誰とでも簡単に情報共有できる映像コミュニケーションツールです。
- アプリのダウンロード不要!QRコードを読み込むだけで使える非常に手軽な操作性
- 映像を共有しながら、ポインタで指示、あれ、これ、そこ、など電話では伝わにくい内容も瞬時に伝えられます!
- 複数現場を管理している方も移動時間のロスをなくして効率的な活動が行えます!
明日から始められる!スマホ活用DXのステップ
スマホを活用した建設DXは、単なる便利ツールの導入ではなく、現場の生産性・安全性・品質を同時に底上げする戦略です。
小さな一歩からでも着手すれば、その効果は現場全体に広がり、確実にDXに向けて一歩前進します。
日常の業務に溶け込む“スマホ×現場”の力を味方につけ、未来の建設現場を形づくる第一歩を踏み出してみませんか?