住宅営業を強化する”業務特化型ツール”5選
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目次
なぜ「業務特化型のツール」が今、重要なのか
住宅業界を取り巻く変化
日本の住宅業界では、単なる「家を売る/建てる」という時代から、「顧客のライフスタイルや価値観に応える住まい」を提供するニーズが強くなっています。
さらに、近年の法改正、建築コストや人手不足、働き方改革の流れにより、 従来の営業スタイルや業務プロセスだけでは対応が難しい現場が増えています。
例えば、要件のヒアリング・プラン提案・詳細見積・仕様確認・フォローまで、営業担当者の負担は年々複雑かつ重くなっています。
従来型の営業の限界
従来の住宅営業では、手描き図面や紙ベースのヒアリング、表計算ソフトによる見積作成、案件管理、メールや電話による顧客対応・フォローが中心でした。
そのやり方でも一定の実績は上げられましたが、「顧客の価値観の変化」、「多様化する住宅ニーズ」、「スピード感を求める顧客対応」これらには対応しきれず、このようなケースが増えています。
- 初回面談でイメージを伝えきれず、顧客の想像とのズレが起きやすい
- 図面作成や手直しに時間がかかり、提案までに時間を要する
- 見積変更・オプション追加時の説明が煩雑
- 社内・社外での情報共有が属人的で、ミスや抜け漏れが発生しやすい
- 商談後のフォローが属人的で、優良見込み客を取り逃しやすい

業界全体の人手不足や工期の厳格化が進むなかで、「待ちの営業」や「属人性の高い業務」では継続的な成長や安定的な受注拡大は厳しいというのが現実です。
進化する住宅営業スタイル
“売るだけ”から “体験価値・安心”を提供する営業へ
では、これからの住宅営業に求められるのは何か? それは 「安心」「納得」「体験価値」を伴った提案 です。
お客様は単に「間取り」「価格」だけでなく、「この家でどんな暮らしができるか」「担当者とのやりとりがスムーズか」「将来のメンテナンスまで安心して任せられるか」といった点を重視します。そして、それらを高いレベルで実現するためには、 “業務特化型のツール”を活用した営業の仕組みづくりが不可欠です。
- パースや3Dを使った可視化によって、完成後のイメージを明確かつ迅速に伝える
- 見積や仕様変更をリアルタイムに反映して提示する
- 顧客とのやりとりをデータで一元管理する

こうした仕組みを整えることで、単なる「家づくりの提案」ではなく、「安心・満足のある家づくり体験」を提供する“これからの住宅営業”が実現できるのです。
本記事では、そんな “これからの住宅営業”を支えるために役立つ住宅営業向けのツールをピックアップして、ご紹介します。
住宅営業を強化する最新ツール5選
1. knockknockAI(ノックノックエーアイ)
AIで“初期提案の質”と“スピード”を変える次世代提案ツール
CADで作成したパースやカメラで撮影した内観写真に対して、AIが家具や小物を自動で配置できるサービスです。
お客様の好みに合ったインテリア提案を“瞬時”に作成できます。
● 特徴
-
- パースや写真を用意すれば、AIが高品質なインテリア画像を生成
- 生成画像はダウンロードして共有・SNS投稿も可能
- ARCHITREND V-styleの画像を取り込めば、さらに高品質な仕上がりに

2. SELECTED 500 PLANS
“すぐに出せる”住宅プラン集。初回プレゼンの強力な味方
500プランから敷地条件や希望に合う間取りを即検索。
初期提案の準備時間を大幅に短縮し、商談のスピードアップを可能にします。
● 特徴
- トレーシングペーパーで敷地図に重ねて使える
- 分譲住宅や企画住宅をベースに、オリジナルで考案された500プランを収録
- 「玄関方角」「間口」「奥行」のインデックス付きで即検索
3. RIKソトタス(リックソトタス)
外構の“イメージしにくい”を解消するCGパースツール
住宅提案で差がつくのが、外構・エクステリアの見せ方。
RIKソトタスは、誰でも美しい外構パースを作れるツールで、提案の質が大きく向上します。
● 特徴
- 写真のようにリアルな外構パースを短時間で生成
- 外構プラン、エクステリア、植栽データを多数収録
- 材料や面積情報から、ワンクリックで概算見積もりを自動作成
4. iPlanView(アイプランビュー)
住宅営業プロセスを革新するセールスプラットフォーム
ヒアリング・プラン選定・概算見積・社内共有を一元化し、提案のスピードと精度を向上。
● 特徴
- 紙とペンのヒアリングをタブレットで完結
- 100プランを収録し、初回打合せがスムーズに
- ヒアリング情報はクラウドで即共有、「商談ボード」で進捗が一目で分かる
5.ARCHITREND Modelio(アーキトレンド モデリオ)
高品質3Dプランニングで“感動提案”を実現
住宅プランの入力~高品質パース・プレゼンボードからVR体験まで、初期提案・仕様打合せに必要な資料を簡単に素早く作成できるプレゼンソフト。
ご契約までのスピードを最短でサポートします。
● 特徴
- プラン作成→3D化が短時間で可能
- 初期提案に必要なプレゼン資料もプランを元に素早く作成
- ARCHITRENDシリーズと連携し業務効率化
番外編:ITツールをかしこく運用!
Newsed Choice(ニューズドチョイス)
住宅営業のデジタル化を進める際に、意外と大きな課題となるのが 「端末をそろえるためのコスト」 です。
タブレットやスマホ、PCを揃えたくても、次のようなお悩みを抱える企業は少なくないでしょう。
・最新端末が必要で、初期費用が高額になりがち
・故障時の修理費や、修理期間中の代替機手配が面倒
・営業だけでなく、設計・現場など複数部門分の台数が必要
Newsed Choiceは、こうした課題を解決できる“導入環境を整えるためのサービス”です。
● 特徴
- 最新の端末を1ヶ月単位でレンタルできる
- 保守料込みで故障時も安心。交換端末は最短翌日にお届け。
- 必要に応じた台数がレンタルでき、違約金0円で台数の増減にも柔軟に対応。
デジタルツールの導入を検討しているものの、「まずは端末コストを抑えて始めたい」という企業にとって、非常に使い勝手の良い選択肢です。
営業ツール本体の導入効果を最大化する“土台づくり”として、ぜひ併せて検討したいサービスです。
住宅営業の価値は“提案力 × スピード × 説明力”で決まる
今回紹介した5つのツール+αは、 「営業スピードを上げたい」 「初期提案の質を高めたい」 「顧客との認識ズレをなくしたい」 といった住宅営業の課題を解決するための強力なラインナップです。
住宅営業は、属人化しやすい業務が多く、DXとの相性がとても良い分野です。
ツールを賢く活用することで、顧客にとっても営業担当にとっても “ストレスの少ない家づくり” が実現します。
自社の営業スタイルに合わせて、ぜひ導入の検討を進めてみてください。




